時刻合わせが意外と大変!? パーペチュアルカレンダーなどの機能満載の腕時計「BOLLARD by GSX」電池交換例

群馬県前橋市からお越しのお客様から電池交換修理のご依頼です。
電池交換の作業より時刻合わせが大変(?) 複雑機構の腕時計の電池交換例です。
止まって動かなくなった「BOLLARD GSX2001」腕時計の電池交換をしました。
2100年までの永久カレンダー機能を持ち、月・日・曜日、月の満ち欠けも表示できるスゴイやつです。オマケに音で時刻を知らせるミニッツリピーター機能まで搭載。
以前も電池交換したはずなんですが、電池交換後の設定方法にちょっぴり不安が。
そこで、ネット上で説明書を見つけて確認。基準位置の修正から永久カレンダーの設定方法までしっかり載ってる!これでひと安心。
ツイッターの設定料金として5千円取るお店もあるなど、「誰かにやってもらう」とお金が必要な時代です。
腕時計の場合、時刻の合わせ方などに困っていたらどうするか。まずは説明書を読むのが正攻法ですね。もしも無くしてしまっていたら。実は、ネット上で取扱説明書が見つかるかも!?
詳しくは後ほど書きます。
それでもやり方が分からない、手間がかかる、時間がない、不安がある、きちんと解決したい、そんな場合はプロに任せれば良いのです。
群馬県で時計修理や電池交換修理をお探しなら(株)福田時計店にお任せを。
桐生市、太田市、伊勢崎市など、群馬県の各地から時計修理の依頼が入っています。

ネット上でこのブランドの説明書は見つからなかったので、キャリバーを調べて説明書を探すことに
電池交換の作業はすんなり完了。細かい部品を取り外す作業はありますが、キチンと順序を守って作業すればまず大丈夫。
それより時間がかかったのが、「電池交換後の設定」。
電池が終わって止まっていたので、基準位置の修正や何年何月などの再セットが必要です。
一応、裏蓋の“ウラ”に貼られたシールで簡単な説明が書いてあるのですが、より詳しく知りたい部分もあったので調べることに。
実は、セイコー・シチズン・カシオなどの国産の腕時計メーカーは、ネット上に説明書をアップしてくれています。
ところが、今回お預かりの腕時計はネットで説明書が見つからず。
そこで使用されている機械を調べて、説明書を探しました。

外見が違えど機械は同じ
電池交換した時に刻印をみて「シチズンの6770クォーツ」だということが分かりました。
実は製品について書かれたウェブサイトに書いてあることもあります。cal○○○○など。
まずはネットで検索してシチズンの取扱説明書を探しましょう。
検索で「シチズン 6770」とか検索すれば、PDFファイルの取扱説明書が出てきます。
無料ですので、心の中で感謝しつつ読ませていただきましょう。
今回は、簡易操作ガイドが見やすくて良かった。
説明書見ても全然分からんって場合には、時計店に持っていけば大丈夫です。
ちゃんとしたお店であれば、電池交換も含めてしっかりやります。
※ 以降は自分用のメモ的なものになるので、興味のある方以外はスルーで大丈夫です。
「どうやるの?」等のご質問はお断りしたします。
余談ですが、実際にあったお話をひとつ。
知らない人から「時計を分解したいが、どの部分のネジを回せばいいのか教えてくれ」と、電話が。
責任持てないしお断りすると「そんなんも言えないのか、ヤバイなお宅」とか言われたことが。
行った事もないお店に突然電話して、タダで技術的な情報を聞き出す。
こっちのほうが断然ヤバイと思うんですが……。
今は「ツイッターの設定代行費用¥5,000」とか取る時代ですよ。タダとか甘すぎ。
(参考)新規スマホにツイッター設定5千円←実は「ついでにやって」対策だった!?
ちなみに今回の「電池交換・パーペチュアルカレンダー設定」。修理料金は¥2,000でした。
上記のツイッター設定費用の半額以下ですのでご安心を。
簡単に流れを書きます。分からなければ時計店に頼みましょう
もしも自分で合わせ方を忘れたときのために、メモ代わりに記入。図入りでもっと分かりやすさを求める方は、ネットにある説明書を読むといいですよ(丸投げ)
それでもダメなら、ご来店おまちしております(ニッコリ)
電池交換して初めにやることは、まず基準位置の修正。
基準位置修正は時刻がズレる電波腕時計でも必要な、お馴染みの作業。今回は電波腕時計ではないので手順は異なる。
共通点は正しい位置に直さないと使い物にならない点。必ず修正する。
最初にリセットをするためにリューズを2段階目に引っ張っておく。
そして3つのプッシュボタン同時押し。
針が動いたあと、電子音で鐘がなるような音が出たら成功。
プッシュボタンが硬いとうまく押せず、なかなか成功しないことあり(体験)
次に年・月・日の針とストップウォッチのクロノ針の位置を正しいところへ持っていく。
修正せずにリューズを戻してはいけない。日針が反時計回りにコチコチ進む、違和感バリバリな姿を確認できるため。
各ボタンを押して「12時位置」、「▼」の位置に持っていく。
正しい位置に戻せたら、次は時刻合わせ。リューズを1段だけ引いた状態にする。
順番は、まずは年と月、次に日にち、時刻という流れ。
年の位置は閏年(うるう年)に注意。2017年なら+1年の位置にする。
詳しくは「うるう年について」を参照。
月を合わせた後に日針を動かして合わせる。
あとは他の時計と同じく、時刻と曜日合わせでOK。副時計合わせを忘れずに。
時刻合わせは午前と午後に注意。上の「12」ではなく、下の「24」を回った時点で日にちが変わる。
月齢は10時方向にある隠しボタンをポチポチ押すと動くので、ネットで月齢調べて合わせればOK 。
最後に
電池交換の作業よりその後の設定合わせのほうが時間がかかる。必ずお預かり対応にする。
以上。メモおわり。
本当は何も見ないでスラスラと設定できれば最高。でも間違えるよりマシということで、メモをお許しください。
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