オメガ腕時計ベルト修理例 ちぎれて壊れた部分をレーザー溶接修理やオメガ特有のスライドねじ修理例ご紹介
愛用している腕時計の金属ベルトが壊れてしまった。
一般的に次にとる行動は、時計を買ったお店や修理ができる時計店に持ち込むことでしょう。
群馬県桐生市で創業60年以上の(株)福田時計店はオメガ腕時計のメタルブレス(金属ベルト)修理やっております。
ところが、たまに自分で何とかしようと頑張ってしまう方がいらっしゃいます。
例えば、ベルトがちぎれて壊れたから自分で接着剤で直そうとする。オメガ腕時計ベルトのネジが取れちゃったからネットで適当なネジを取り寄せて自分でつけるといった具合です。
チャレンジ精神は良いのですが、余計なことは基本しないほうがいいです。後の修理が大変なことになることがあります。
壊れた状態のまま素直に持ってきてくれれば安くカンタンに直るはずが、変に手を加えたために
複雑な修理が必要になることもあります。
実際にあった例の一つをご紹介します。
自分で電池交換しようとしたら裏蓋を変形させてしまって閉まらない。お困りになって当店に持ち込まれたが、変形直して蓋を閉めるのがものすごく大変でした。手間の分だけ費用も上乗せになるため、お客様にとっても損な結果となってしまいました。
時計だけでなくメガネ修理とかでもよくあります。
レンズが外れたからと接着剤ドバドバで取り付け。でも長く持たずまた壊れる。ちゃんと直すのに接着剤の跡が邪魔、塗装剥がれて汚くなる、費用も余計にかかるという散々な結果になります。
心得のない人が手を加えると大体ロクなことになりません。
結局、壊れたらそのままの状態で素直に持ってきていただくのが一番賢い。そして修理する側にとってもありがたいのです。
オメガ腕時計ベルト修理例をご案内いたします。
ちぎれた金属ベルト 接着剤では不安すぎるのでレーザー溶接でがっちり直しました
修理前 メタルブレスの中留バックル部分が切れています
オメガ腕時計のメタルブレス修理例です。まずは修理前の状態をご紹介。
金属同士の境目が切れている故障です。接着剤では直りません。くっついたとしても使い続けるのは不安すぎます。
怖いのは急に切れて腕から落ちたときです。実はこの部分が切れていても腕に着けることは可能です。
しかし、腕から外すときが問題。中留バックルの固定を緩めたときが危ないのです。運が悪いと腕から落ちてしまいます。落とした影響で時計の機械部分まで壊れたらシャレになりません。
もしも正規修理に出せばベルト一式交換といわれるでしょう。たかがベルトとバカにしてはいけません。
ブランドウォッチだけあって、結構な金額が提示されることでしょう。知らない人は結構驚くと思います。
(今軽く調べたら、オメガ純正ステンレスベルトがネットショップの中古で7~8万円近くで売られていました。中古でこの金額ですか……)
一方で部分修理であれば、かなり効率的に納得いく費用で直すことができます。
レーザー溶接で必要な部分だけ直す 費用も修理跡も最小限に抑えます
ベルト修理完了
およそ10日間ほどで修理完了。
レーザー溶接でしっかりと修理します。接着剤で取り付けするのとは安心感が違います。
修理箇所がボヤけて見えにくいですね。修理跡は最小限に抑えております。
このあと、洗浄して点検後にお渡しを待ちます。
レーザー溶接で修理完了 ¥15,000+税
これで腕から外すときに落とさぬようビクビクせずに済みます。
まだまだ活躍してくれることでしょう。
オメガ特有のスライドネジ、自分で取り付けしないで修理はプロにお任せください
「お問い合わせフォーラム」にてお話があり、スライドネジ交換依頼で遠方にお住まいのお客様から届いたオメガ腕時計。
ところが、届いてみてビックリ。想定よりずっと複雑な修理が必要でした。そんな修理例をご紹介。
オメガの中留バックル部分にネジ部品が使われいる場所があります。非常に小さなネジがストッパーの役目を果たしてます。
よくある故障例がネジがゆるんでどこかへいってしまうパターン。修理方法はシンプルで、新しいネジを取り付ければOKです。
以前はオメガ純正ネジをご案内しておりましたが、今は違います。正直バカバカしいほど値上がりしたので、現在は信頼できる日本製の代替部品をオススメしております。費用も取付工賃込みで千円台で可能です。
さて、今回もネジがなくなったので新しいのを取り付けすればいいのかなと思いきや。……ネジ穴が埋まってるではありませんか。
古いネジが錆びて折れてました 手の込んだ修理が必要です
あるべきはずのネジ穴に居座る変な金属の塊。見た瞬間「げえっまずいぞ」と焦ります。
店頭であればすぐに確認してその場で言えるのですが今回は話が別。ネットでお問い合わせがあって宅配便で届いた腕時計だから説明に気を使います。
純正ネジが劣化したのか、それとも社外品なのかは分かりません。
問題は事前にお伝えしていた修理内容が一変してしまうことです。修理金額や日数が大きく変わります。
お客様にメールにてご連絡。幸いなことに「ある程度覚悟はしていた」と理解を得られたので助かりました。
まず穴をふさぐ古いネジの残骸を取り除きます。その後、ネジ穴を修復。正しくネジが取り付けられるようになったら新しいネジを取り付けて完了です。
きちんと稼働してストッパーの役目をするように長さ等にも注意が必要です。もちろんネジなら何でもいいわけではありません。
レーザー溶接と新しいネジ取付で修理完了 税込1万円台
修理完了後にお客様の元へお送りしました。うっかり修理後の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、修理跡が目立たないように配慮しております。
粗悪なネジを使うと後が大変? 大事な腕時計を任せられる部品かどうかに注意を払っております
腕時計が壊れたとき、自分で安易に対応するのは危険です。自分でやれば安くすむと思っていると、後でひどい目にあう事があるからです。
最近あったお問い合わせがまさに「ひどい目」でした。
オメガのスライドネジが外れたので、ネット通販で「オメガ対応」と書かれた安いネジを取り寄せたお客様。
うまく取り付けもできてて安心と思いきや、後日ネジが腐食して折れてしまったとのこと。
そこで当店に「ネジ交換」のご相談。しかし、残念ながらただの交換では直りません。レーザー溶接やネジ穴の修復などの手間のかかる修理が必要な状況になってました。
お客様は「ちょい直し」で何とかなると思われていたようで、想像以上の修理内容に驚いていたようでした。
最初にネジが取れた段階でウチに持ってきてくれていれば、もしかしたらこんな事態にはならなかったかもしれません。なぜなら、取り寄せたネジの品質に問題があったから折れた可能性があるからです。
何が原因でネジが劣化して壊れたか。断定はできません。けれど、個人的にはネジが粗悪品だったのではないかと考えてしまいます。
そう思えるきっかけが以前、金属に詳しいお客様から「おたくで使うオメガの代替スライドネジは、異種金属にならないようにしていますか?」というご質問でした。
要は異なる金属の接触によって壊れることがある。きちんとオメガのステンレスに対応した金属部品かどうかが心配という内容です。
私どもで取り扱いしているオメガ対応スライドネジは日本製です。さっそく製造販売元に問い合わせて確認を取りました。結果は大丈夫。お客様に自信を持ってご案内ができました。
このときの経験から、ネット通販で取り寄せたネジは異種金属まで考えて作られているのかなと疑問に思ったのです。
失礼ながら、ネット通販で売買されている時計部品は玉石混淆ではないかと考えてます。良い物もあればヘンテコなものもあります。
「ネット通販サイトではこれで対応すると書いてあった」と持ち込まれた部品が、いざ付けようとすると適合しないなんて経験を何度もしました。
例えば腕時計の風防。サイズが合わない、針にぶつかって使い物にならない他多数……(そのため、お客様が用意された部品について警戒するハメに)
簡単そうに見えるオメガのスライドネジ1本交換するだけでも注意する点はいくつもあります。
・用意する部品は大丈夫か(信頼できる正しい部品かどうか)
・修理方法は合っているのか(ネジ穴がバカになっていないか等)
・今後壊れにくくなるようにしているか(ネジをゆるみにくくする工夫)
心得もなく自分でやってみて失敗したり壊したりすると、費用面でも精神面でもダメージが大きいものです。
時計修理はプロにお任せくださいませ。
店舗情報はこちら
群馬県桐生市で創業60年以上。宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店。
国内メーカー腕時計やロレックスやオメガなどの海外ブランドウォッチの修理やオーバーホールなどをやっております。
お見積り無料。ご来店が難しいお客様には「お問い合わせフォーラム」をご利用くださいませ。
営業時間 9:40~18:40
定休日 水曜日・日曜日
住所 群馬県桐生市東町808
TEL 0277-45-2383
専用駐車場4台分あり
店舗周辺地図
JR桐生駅より徒歩約15分
西桐生駅より徒歩約10分
宅配便による修理受付できます
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