最近になって電池交換のサイクルが早い、電池がすぐ終わる気がする。気になる症状ですね。

実はそれ、オーバーホール(分解修理)するべき時期がきたかもしれません。

群馬県太田市のお隣、埼玉県熊谷市のお客様からオメガ シーマスター時計修理依頼がありました。修理例のご紹介です。

来店時、お客様は電池交換をお考えでした。

しかし、お話を聞いていくうちに「電池交換のサイクルが早い」ということが判明。オーバーホール修理に切り替えていただけました。

群馬県桐生市の(株)福田時計店で、オメガ腕時計のオーバーホール修理できます。

・質の悪い電池だから早く終わってしまう？

・なぜ電池交換のサイクルが早くなってしまうのか

・オーバーホール修理によって、電池が早く切れる症状を直せる理由

・実際にかかった修理料金や修理日数のご案内

以上のことについて、これから書いていきます。

「○○(別のお店)で電池交換してもらったけど、１年足らずでもう止まった」

「変な電池入れられたからダメだったんじゃないか」

というお声をたまに聞きます。

たしかに、推奨期限をすっ飛ばした古い電池であれば可能性はあります。

(当店は毎月、電池の期限をチェックしております)

ただ、一般的にはそう変な電池を扱うところはないと思うのです。国産メーカーの電池であれば普通は問題ないはず、と考えております。

というわけで電池の優劣でそこまで差はつかないのです。

(あまり大きな声では言えませんが、海外製の電池については良い印象がありません。ここ最近液漏れしてた電池３つすべて海外製……)

電池が悪くなければ、あと考えられるのは腕時計の機械側の問題。

お預かりしたオメガの腕時計にも問題が見られました。

実は、電池の消耗が正常値の２倍以上になってたのです。

つまり、電池使いすぎ状態だからすぐに無くなって止まってしまう。

消耗が２倍となると、例えば５年持つはずの電池が２年半で終わってしまう計算になります。電池交換のサイクルが早くなるワケです。

これはクォーツ腕時計の消費電流を調べることで分かります。

「消費電流の値が規定水準以上のため、電池交換だけではなくオーバーホールが必要です」

こういった表記、電池交換でメーカー正規修理に出した方なら見たことがあるかもしれません。

「電池交換だけを希望しているのに、メーカー判断でオーバーホール修理しないとダメと言われた！なぜだ!?」という場合、消費電流値が原因の一つになっていることがあるのです。

消費電流が高くなってしまう理由によくあるのが、歯車を動かすのが重くなってしまう事。

重い物を動かすにはパワーが必要。よって消費も大きくなり、電池寿命が短くなってしまいます。

特に長年オーバーホールされてないような腕時計ですと、油切れが発生している可能性が高いのです。潤滑油切れによって歯車が重くなってしまいます。

ほかにも、ゴミや文字板の塗装はがれなどが歯車に詰まって重くなることもあります。

電池式クォーツといえど、針を動かす歯車があるのです。

消費電流が正常の２倍以上だったオメガ シーマスター クォーツ。

オーバーホール後はきちんと正常値の範囲に改善できました。

やはり長年オーバーホールをしてなかったために、油切れの症状がありました。

歯車がスムーズに動くようになったことで消費電流も落ち着きました。

洗浄もしてゴミも取り除き完了。これで電池がすぐなくなることもなく安心して使えることでしょう。

お預かり時に提示したオーバーホール基本料金で修理完了。順調に修理できたので、２週間ちょっとでできました。

オメガ シーマスター クォーツ(電池)のオーバーホール基本料金は

￥16,800+税　です　　(２０１８年２月現在)

※ 水中に潜るのに使うなど、非常に高い防水性をお求めの方にはメーカー修理のご提案もできます。

お見積り無料です。詳しくは店頭までどうぞ。

止まって動かなくなってしまった「オメガ スピードマスター」の修理を承りました。

分解修理(オーバーホール)に加えて、ゼンマイが故障していたため交換修理。

無事に直りました。オーバーホール+ゼンマイ交換修理で完了。

クォーツだけでなく、機械式腕時計の修理も群馬県桐生市の(株)福田時計店にお任せくださいませ。

オメガ スピードマスター オーバーホール基本料金

￥29,500 + 税  (カレンダーなしタイプ)

お見積り無料でございます。まずは腕時計を持ってご来店くださいませ。