OMEGA(オメガ)腕時計の金属ベルト修理例をご紹介 着け外しに使う中留バックル修理編
2020年5月のゴールデンウィーク。まだ夏の季節という訳でもないのに、群馬県桐生市に汗ばむような暑さになっております。
夏の腕時計といえばメタルブレス。つまり、金属ベルトが活躍する季節となります。
冬場ではキーンと冷たいメタルブレスも暑い季節なら大活躍します。一方で夏場に革ベルトを使うと汗や湿気などで劣化が早まってしまいます。
とはいえ、せっかくのメタルブレスも壊れていては着けることができません。腕時計のベルトが壊れたら交換するのが基本ですが、革ベルトと比べるとなかなか気軽に交換がしにくいもです。
まずは価格が違います。革ベルトと比べて金属のベルトは高価です。
特に海外ブランド品となると、メタルブレスだけで7万円やら8万円近いお値段になることもあります。(先月、お客様のご要望でオメガ腕時計の純正メタルブレスの費用を調べた際、出てきた価格もそのくらいはしました)
他にも気持ちの問題というのがあります。
「部分的な故障なのに、ぜんぶ一式交換しなければいけないのか」と納得できない感じですね。
以上のように、気軽に交換が難しい金属ベルト。そこで、群馬県桐生市の(株)福田時計店では壊れた部分を直してまだまだ頑張ってもらう「ベルト修理」をやっております。
今回はすべて群馬県外のお客様からご依頼が入ったオメガ腕時計のベルト修理例をご紹介します。宅配便で腕時計修理の受付ができます。
いずれも着脱に欠かせない中留バックル部分の修理例となります。
金属のつなぎ目が切れてしまったオメガ腕時計をレーザー溶接で修理完了
東京都の方からベルト修理で送られてきたオメガ腕時計。
時計部分には何も問題がないように見えますが、ベルトに故障が見られました。
ベルトが途中で切れてしまっております。
このままでもパチンと留め具に固定はできます。しかし、腕から外す時にずるっと滑り落ちる危険があります。
金属のつなぎ目が切れています。
レーザー溶接にて修理することになりました。
修理完了 レーザー溶接でがっちりと取付して直りました
お預かりから約10日ほどで修理が完了。
切れていた金属ベルトがつながりました。
金属の色が少し違う部分が切れた箇所。
溶接なのでそう簡単には壊れないようになっております。
なお、修理跡は最小限にしております。
オメガ メタルブレス レーザー溶接費用¥15,000+税で修理完了
腕に着けてしまえば修理跡は見えません。
こちらのオメガ腕時計、今度はご子息様に譲り渡す予定だそうです。
大切な腕時計の修理をお任せいただきまして、ありがとうございました。
腕から外す時に押すプッシュボタンが脱落、このままでは腕に着けられないオメガ腕時計を修理完了
埼玉県の方から群馬県の(株)福田時計店に修理依頼が入りました。
オメガコンステレーション腕時計のベルト修理例をご紹介。
プッシュボタン部分が破損しております。腕から時計を外す時に使う部分です。
通常はプッシュボタンを押すことで腕時計の固定を緩めることができます。
しかし、押すところが脱落しているため外すどころか固定もできません
このままでは腕に着けられないためベルト修理となりました。
修理完了 バッチリ固定できてプッシュボタンも正常に機能するように修理できました
外れて落ちてしまっていたプッシュボタンを利用して取付修理が完了しました。
腕時計の着脱に欠かせない中留プッシュボタンが復活。
なお、外れてしまった部品は捨てずに修理にお持ちください。無くしてしまうとかなり費用がかかってしまいます。
一方で部品が残っていれば再利用できます。
すり減っていたり形にゆがみがあった場合は、修正して取付できます。
目立つ修理跡はなく直すことができました。
オメガのプッシュボタン修理費用は通常1万円台で直せます。
プッシュボタンやカバ―部品などがしっかりあれば大丈夫です。
無くしてしまっていても修理はできます。ただし、部品製作費用が追加になってしまいます。
「壊れたからもういらないよね」と捨ててしまうと大変です。
当店へ修理に持ち込む際、あるいは宅配便で送られるときは脱落した部品があれば必ず同封してお送りくださいませ。
複数の部品製作が必要 手の込んだオメガ中留バックル修理例
宮城県の方から宅配便で届いたオメガスピードマスター腕時計。
ベルトの故障があるとのことで確認すると、すぐに一筋縄ではいかない修理だと判明。
部品が足りないのです、しかも複数箇所。
直すことはできるのですが、部品製作を複数となると時間と費用がかかります。
腕時計を外す時に押すプッシュボタンと、ボタンを納めるカバー部品がありません。
小さい部品なので落とすと分からなくなってしまうことが多くあります。
知らない人から見れば、薄くて小さい金属板が2枚というところ。でも、メタルブレスを使うのに必要な部品です。
つなぎ目も劣化がひどく危ない気配。
プッシュボタン修理と一緒に直す必要がありそう。
想定より金額がかかることをお伝えしたところ、「直らないと困る」ということで修理進行となりました。
オメガベルト修理完了 足りない部品は製作で対応して正常に作動するようになりました
中留プッシュボタンとカバー部品の2つを製作して組立取付して完了。
しっかり着け外しできるようになりました。
オリジナルの金属パーツとできるだけ似ているように作りますが、厳密に見ると違うかもしれません。
いつものように修理跡はできるだけ少なくなるようにご案内しております。
危なそうだった金属のつなぎ目もレーザー溶接で補強できております。
修理日数は3週間以上かかることもあります。
1か所の部品製作であれば税別2万円台で何とかできますが、2ヶ所以上となるとより高額になります。
紛失してしまうと費用が大変だからと、必死になって探す方も過去にいらっしゃいました。
駅前で突然ベルトが壊れて部品がバラバラになって地面に落下。人に踏まれながらも懸命に探して見つけ出したそうです。
その後、当店に修理依頼が入りました。部品の形を整える必要はあったものの、想定の範囲内で無事に修理できました。
無くしてしまっていても修理可能ですが、あれば必ず時計と一緒に保管しておいて修理の際にお持ちくださいませ。
ベルト交換は確かに安心で確実。しかし、納得できるかどうかとなると話は別
ベルトを丸ごと交換すれば安心確実ではあります。メーカー修理(特に海外ブランド)の場合は、ほぼ確実に部分修理ではなくベルト一式交換をご案内されることでしょう。
実際に私どもでも「これは部分修理ではなく一式交換したほうがいいのではないか」と、ご提案することがあります。全体的にボロボロで、部分的に直してもまた別の箇所が壊れてしまうというケースがあるのです。
でも、納得できるかどうかは人それぞれかと思います。
ベルトだって腕時計を構成する大事なパーツ。特にメタルブレスは長年使えるため、想い入れもあることでしょう。
これからの夏に活躍する金属ベルト(メタルブレス)。
壊れたまま放置している、使えないから仕方なく革ベルトに付け替えているがまた金属の感触を楽しみたい、汗ばむ季節にメタルブレスを使いたい。
群馬県桐生市の(株)福田時計店でベルト修理やっております。
オメガの他、ロレックスやタグホイヤーなどのベルト修理も可能です。
修理受付は店頭ほか、宅配便で受付できます。
店舗情報のご案内
時計修理を続けて群馬県桐生市で創業60年以上。
宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店では、オメガ腕時計の修理をやっております。
今回ご案内したベルト修理のほか、電池交換やベルトサイズ調整もできます。
さらに、止まって動かない腕時計を直すオーバーホール(分解修理)もできます。
ロレックスやオメガといった海外ブランド品のほか、セイコーなどの国内メーカー品も修理受付しております。
営業時間 9:40~18:40 (2020年5月5日は午後4時までの営業)
定休日 水曜日・日曜日
住所 郵便番号 376-0032 群馬県桐生市東町808
TEL 0277-45-2383
店舗専用駐車場4台分あり
2020年5月4日現在、新型ウイルスの影響により営業時間に変更があります。
詳しくは店舗情報をご覧くださいませ。
宅配便で腕時計の修理受付できます 詳しくはこちら
腕時計修理例をもっと見たい方はこちら
通勤や遊びに行くときに寄り添う、相棒的存在の腕時計。今こそ直しておくチャンス
新型コロナウイルスの影響で、2020年5月のゴールデンウィークはいつもと全然違うことになってます。
道路は混んでないし、渋滞情報も聞かない。「休みは家族と豪華クルーズ船で過ごすんだ」といったドラえもんのスネ夫を思わせるような自慢話もサッパリ聞かないですね。
今はステイホームを求められております。
こんなときは普段あまり気にかけてなかったものに目を向けるのがよろしいかと思います。
例えば、壊れてそのままにしていた腕時計がありませんか。ベルトが壊れて着けられなくなって引き出しの奥にしまいっぱなしの腕時計がありませんか。
ウイルス騒動が収まったら、通勤やお出かけに欠かせない腕時計の出番がやってきます。
忙しくなる前の今のうちに直しておくのがいいかもしれませんね。
当店は今年も「連休?なにそれ」状態で営業しております。(今年は営業時間短縮などを行っております)
どうぞよろしくお願いいたします。
宝石・メガネ・時計の
(株)福田時計店