状況によって透明にもサングラスにもなる「調光レンズ」普段のまぶしさ避けから雪山ハイキングにも役立ちます
日常生活のまぶしさカットからアウトドアにも目を守ってくれるお役立ちメガネレンズがあります。
紫外線や太陽光によってレンズの濃さが変化する「調光(ちょうこう)レンズ」はあると大変便利です。
状況に応じて自動的に色づくため、ひとつのメガネで室内用にもサングラスにもなってくれます。
昨年に赤城山へ雪山ハイキングに行った際も、まぶしさカットで目の負担を大きく減らしてくれて大活躍。紫外線もカットできるので目の健康面でも安心です。
もちろん度付きOK。遠近両用レンズでも可能です。
ひとくちに「調光レンズ」といってもいくつか種類があります。それぞれ得意なことや弱点があります。
従来型から進化した優れたものも登場しております。
今回は当店で取り扱っている調光レンズについてご紹介してまいります。
環境に合わせて色の濃淡が変化、屋内ならほぼ透明に。従来より色の種類が増えました
新色「スタイルカラー」のひとつエメラルドグリーン 色の変化例
調光レンズは「色づくのが早い」という特徴があります。
上の写真は太陽の光があたる屋外へ1分ほど置いたときの色の変化です。
すでにレンズに反応が始まっているのが分かります。
レンズは新色「スタイルカラー」のエメラルドグリーンです。写真だとグレーっぽく見えますが実際はもう少しグリーンが混じってクールな印象です。
従来ではグレーかブラウンかの2択でしたが、より明るめな色や柔らかな印象の色が追加されて選ぶ楽しさが増えました。
長く太陽光にあてればもっと色が濃くハッキリとしてきます。また、気温によって濃さが変わります。
もっとも変化した姿がこちら。
アウトドアでも役立つ調光レンズ
群馬県民にとってはおなじみの赤城山(黒檜山の山頂)にてスタッフが撮影。色が濃くなる条件が重なっているため、かなりレンズが色づいている状態です。
この日の天候は晴れで周りに日差しをさえぎるものがほとんどありません。おまけに周りは雪景色。地面の雪で反射した光も加わってかなり眩しい状況でした。
色の変化には気温も関わってきます。気温が低いほど色が濃くなりやすい仕様となっています。
さらに場所の影響もあります。一般的に標高が高くなると紫外線が強くなります。山頂の標高は約1800メートルなので平地より確実に紫外線量は増えているでしょう。
以上の条件を満たしたことでかなり濃く変化しておりました。こんなに濃くなると暗すぎるんじゃないかと心配される方もいるかもしれませんが、正直いってこのくらい色が変化してくれて助かりました。
調光レンズ入りメガネを外してこの写真を撮影していたときはとても眩しく、もしも長時間そのままだったら目がおかしくなるだろうなと思わせるほどでした。
頂上で過ごすだけでなく、行動中も調光レンズが役立ちます。
直射日光が頂上より少なくなる樹林帯や日光がさえぎられる場所ではここまで濃くならず、環境に合わせて色が変化しているのが分かりました。
登るときも下山のときも適度に眩しさを抑えてもらえたおかげで足元が見やすく、安全に行動できました。
スタイルカラーをはじめ、調光レンズには弱点もあります
屋内に入って紫外線が少なくなると自動的に色の透明になっていきます。色づく速度と比べると少しだけ時間がかかります。
レンズに太陽の光をあてたときは数十秒でどんどん色が濃くなっていく一方で、色が抜けてクリアになっていく速度は少し遅くなります。
また、車の運転で使う際は色の変化が鈍くなることがあります。フロントガラスで紫外線をカットされるため、紫外線が少なくなって反応しづらくなるためです。
実際にスタッフが赤城山の帰り道の運転でも試してみました。やはり、変化量は屋外より少なくなりました。運転時の眩しさカットを第一に考えるなら他の選択肢が良さそうです。
特に夏場だと気温が高い影響で、より色が変化しにくい弱点が出てくると予想されます。
そこで、弱点を克服した新しい調光レンズも登場しております。
紫外線だけでなく目に見える光「可視光線」にも反応。車の運転でもしっかり眩しさカットできる
一般的な調光レンズの弱点として、車のフロントガラスで紫外線がカットされるために車内では色の変化が鈍いという点があります。
その弱点を克服した調光レンズがあります。
紫外線のほかに可視光線にも反応するタイプ「エクストラアクティブ」ならバッチリ濃く色が入ってまぶしさカットしてくれます。
一般的な調光レンズと違って、目に見える光にも反応する機能を持っているためです。フロントガラスで紫外線カットされてもよく反応できるようになっています。
もちろん夕方や夜など、外が暗くなってくるに従って色が薄くなって透明に近い色へ自動的に変化してくれます。
紫外線が少ない屋内に入れば色の濃さはわずかに入る程度にまで変わります。
車の運転の際にいちいちサングラスに掛け替えたりするのは面倒、という方におすすめです。
ブルーライトカット効果も入っていて目を守る働きにも期待できる
UV(紫外線)カット、まぶしさカット、そしてブルーライトカット効果もあります。車の運転の休憩にスマホを見たり、屋内でパソコン作業をするのに使うときにも安心です。
手元の見え方をサポートできる遠近両用レンズなどを入れれば、あらゆる場面で万能に使えるという魅力を秘めたレンズです。
最強に見える「エクストラアクティブ」ですが、注意点もあります。
まず色の種類がグレーとブラウンの2色でスタイルカラーのような種類が選べません。
次に、屋内でも完全な透明にならず色がわずかにつきます。お部屋のライトなどの明るさに反応するためです。
濃さはかなり薄いですが、完全に透明にはならないという点はご理解いただくことになります。
店頭に見本あります
店頭に見本レンズをご用意しております。
晴れている昼間であればレンズを屋外に持って行って、色の変化をご体験していただくことも可能です。
レンズメーカーはNikonニコンです。
サングラスに合うハイカーブレンズも可能です。ゆがみが少なく自然な見え方を実現する「ロハス」シリーズなどの遠近両用レンズで作る事もできます。
日常生活からアウトドア趣味にも活躍する調光レンズは一つあると便利です。気になる方はぜひ店頭でスタッフにお声を掛けてみてくださいませ。
色が濃くなりすぎない点で女性人気バツグン。HOYAサンテックミスティ
サングラスのように色が濃くなりすぎると何だか怖い印象に見えるのが心配というお声があります。
まぶしさは防ぎたいけれど、目元を隠すほど色が濃くなるのは避けたいというわけです。
今までご紹介した調光レンズだと、条件や環境によってかなり色が濃く変化します。
メガネを掛けた時のイメージがガラッと変わるようで不安というお気持ち、よく分かります。
特に女性は相手からどう見えるか気を使っている方が多くいらっしゃいます。
そこで女性人気が高い調光レンズをご紹介します。
色の濃さをほどほどに抑えて、まぶしさカットと美しさの両立を目指した眼鏡レンズが「HOYAサンテックミスティ」です。
女性に似合いやすい優しい4色の中から選べます。
写真のレンズはお試しで太陽の光に1分程度あてたくらいの濃さとなっております。
まだほんのり色づく程度。濃くなり過ぎない点が女性に好評です。
腕時計修理でご来店されたお客様に「HOYAサンテックミスティ」レンズを入れた眼鏡をお買い上げいただきました。
ちょうど目の健康を考えてそろそろ紫外線カットとまぶしさカットができるメガネが欲しいというタイミングだったそうです。
眩しさカットはしたい。ただ、あまり色が濃く入っているサングラスは避けたい。
色が変わらないサングラスだと掛けたり外したりで手間がかかりますし、うっかり置き忘れたりして無くしてしまうリスクもあります。
そこで、場面に応じて色の濃さが変わるレンズに興味を持っていただけました。
これなら掛けっぱなしでOK。日差しがある外を歩くときは色が程よく入って眩しさカット。そして建物内など紫外線が少ない箇所では色が自然と薄くなっていって暗くならずに視界を確保できます。
色が最大限に入っても相手から目元が見える程度に抑えられるため、怖い印象などもなく安心です。
お客様にとても似合っておりました。フレームとレンズ、どちらも気に入って頂けました。
度数付き、遠近両用レンズ可能です。色見本もあります。
気になる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
店舗情報はこちら
「認定眼鏡士」在中店。
群馬県桐生市で創業60年以上のメガネ店である(株)福田時計店です。
見え方の確認無料。
眼鏡に関するご相談もお待ちしております。
営業時間 9:40~18:40
定休日 水曜日・日曜日
住所 群馬県桐生市東町808
TEL 0277-45-2383
店舗周辺地図
専用駐車場4台分あり。
JR桐生駅より徒歩約15分。
西桐生駅より徒歩約10分。
群馬県桐生市で眼鏡マエストロを目指して活動中
次の世代に伝えたい、残していきたいメガネがある。
群馬県桐生市で眼鏡マエストロ(達人)を目指して活動中。
お顔に似合うメガネフレームの考え方、生活に役立つ眼鏡レンズのご紹介、その他メガネに関する情報を発信中。
状況によって色の濃さが変わるメガネレンズ「調光レンズ」特集でした。
知らないなんてもったいない便利なレンズですが、知名度はいまひとつといった印象です。
ここ数年で従来より色の変化スピードが速くなったり、機能面でパワーアップしたレンズが登場したりと進化が見られます。
ファッション面でもブルーやグリーンといった選択肢が広がっていくほか、あえて色が濃すぎないものもあります。
気温が低いと色つきがいいので冬の遊びやレジャーにもピッタリです。ちょうど赤城山の大沼で2021年の氷上ワカサギ釣りが始まりました。
紫外線や眩しさから目を守れるメガネレンズ、おすすめです。
宝石・メガネ・時計の
(株)福田時計店