限界突破のサイズ調整!? ロレックスデイトジャストのメタルブレス調整例ほかご案内
腕時計のベルトがゆるい。腕でグルグル回って困る。
そんなときはベルトサイズ調整で解決できます。群馬県桐生市の(株)福田時計店では他店で購入された腕時計でもサイズ調整を承ります。その場でサイズ合わせいたします。
さて、実はベルトサイズ調整にも限界があります。
簡単にいうと、サイズ調整できる範囲を超えてしまう状態です。サイズを大きくしたい場合は追加のベルト駒があれば大丈夫ですが、サイズを小さくしたいときが厄介です。
ロレックスデイトジャストのメタルブレス(金属ベルト)のサイズ調整例をご案内いたします。
まだ腕に着けるのには緩いのに「これ以上はサイズ小さくできません」と言われて困っているというお客様から修理依頼が入りました。当店の過去の修理例を見たのがキッカケです。
参考記事 ベルトをもっと短くしたい、他で無理と言われたロレックスのサイズ調整できます
他にもロレックスの金属ベルトのサイズ調整例を載せていきます。
後半は、新型ウイルス騒ぎのお話です。
幸運なことに当店に悪影響はございません。むしろ、宅配便の修理受付やベルトサイズ依頼が増えていると感じます。
実際に都内で腕時計を買うのを避けてネット通販を使い、当店でサイズ調整といったパターンを何件も見てきております。買い物も修理も、遠出せずに済む方法が注目されてきているかもしれませんね。
詳しくは後ほど。
限界を超えたベルトサイズ調整。これ以上きつくできないと言われたROLEXデイトジャストをジャストフィットにできました
上品な印象のロレックスデイトジャスト。
ところが腕に着けるとゆるい。腕に着けることはできても、ぶかぶかで何だか恥ずかしい。
サイズ調整しようにも限界と言われて困っている。
ということで、当店で限界を超えたサイズ調整をさせていただきました。
サイズ調整用のコマがもうないから短くできない。それなら別のコマを外せば良い
金属ベルトのサイズをきつくしたいときは、コマを外して短くするのが通常のやり方です。
今多く流通しているロレックスではネジ穴がある部分が調整コマです。ネジをゆるめる要領でピンを抜き取り、コマを外してサイズ調整します。
ところが、調整用のコマを可能な限り取ってもまだ緩い場面があります。
こちらのロレックスデイトジャストも調整用コマを限界まで取っています。まだゆるい、あと2つほどコマを取れればちょうど良いのですが、通常の方法では取ることができません。
理由はコマを外すのに使うネジ穴がないコマだから。つまり、本来は外すことができない部分というわけです。
そこで、普通では外せないコマを外すことでジャストフィットを目指します。
ネジ穴がないコマなのでレーザー溶接修理によって外します。そして、2コマ外して修理跡が目立たないように組み立て直します。
修理完了 6時側を短くすることで着け心地も良くなります
修理完了。6時側を2コマぶん短くすることで腕にちょうどよくなりました。
さらに、6時側を短くすることで着け心地も良くなります。6時側を短めにすることで、腕に着けたときに時計の顔がこちらを向きやすくなります。反対に12時側を短くしてしまうと、時計が外を向きがちになって不便です。
ロレックスに限らず、通常サイズ調整では6時側をやや短めにすることが多いですね。
さて、外したコマがちょっと痛々しい姿になってます。本来は外せない部分を外しているわけですから、ある程度は仕方ありません。
メタルブレスだって腕時計の大事なパーツ。修理した跡は目立たないように配慮
レーザー溶接によるベルトコマサイズ調整 ¥30,000+税で完了
修理した跡はできるだけ目立たないように注意します。
金属ベルトだって大事な腕時計のパーツです。見栄えが悪くてはせっかくのロレックスがもったいないです。
以前買った腕時計が痩せてきてゆるくなった、家族から譲り受けたが腕に合わないなど、
腕時計のサイズ調整でお困りの方はお気軽にご相談くださいませ。
見た目に違和感がないよう、取るコマの場所にも注意します
修理前 ベルトが長すぎてゆるいため短くしてキツくなるようにします
福岡県にお住まいの方から宅配便で修理受付いたしました。
6時側を短くしつつ、見た目に違和感が出ないよう自然に見えるようにサイズ調整します。
修理完了 2コマぶん外すことで腕に合わせることができるようになりました
時計本体側から留め具にかけて幅が変わっていくタイプです。
見た目が悪くならないよう注意して取るコマを選ばなければなりません。
断られやすいROLEXジュビリー巻きブレスのサイズ調整 積極的にお受けはしてませんが、ご依頼があればやってます
東京都のお客様からお預かりしたロレックスデイトジャスト。ベルトサイズ調整のご依頼です。
なんとお預かり時は群馬の当店までお越しいただけました。遠くからありがとうございました。
さすがに受け取りに行くのは難しいということで、できあがりは宅配便で発送しました。
昔のロレックスに見られるメタルブレスの一種です。
上品な印象のベルトで今もファンがいるジュビリータイプです。
コマを短くしたことで、中留バックルのピン位置をお客様の理想の位置へ移すことができました。中留バックルのピンの位置を時計本体側か留め具側に寄せるかでサイズを微調整できます。
以前はベルトをきつくするためにかなり奥まった位置にピンがありました。そのため見た目のバランスがイマイチでした。もしもさらにキツくしたいときはまだピンをずらす余裕もあります。
さてこのブレス、現行品のロレックスと比べるとサイズ調整が大変なタイプです。
金属を曲げてコマを取るため、直した跡が汚くなりがち。さらに破損や変形にも注意が必要となります。
リスクのある修理のため、当店では積極的なお受けはしておりません。ブレスの状態によっては「万が一」もありえるためです。
そこで、レーザー溶接修理の可能性も考えた修理受付となります。その場ですぐというわけにはいかず、お日にちがかかります。
なお、ベルトが伸びたのを直すことはできません。あくまでコマを外してのサイズ調整となります。ご了承くださいませ。
店舗情報はこちら
時計・メガネ・宝石の販売や修理を続けて群馬県桐生市で創業60年以上。
宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店です。
営業時間 9:40~18:40
定休日 水曜日・日曜日
住所 郵便番号376-0032 群馬県桐生市東町808
TEL 0277-45-2383
専用駐車場4台分あり
JR桐生駅から徒歩約15分
西桐生駅から徒歩約10分
より詳しいアクセスについては「店舗情報」までどうぞ。
もっと時計修理例を見たい方はこちら
新型ウイルス騒動によって増えた修理 通販で買った時計のベルトサイズ調整や宅配便による修理受付が増加
人込みを避けるためか、ネット通販で買って地元の当店でサイズ調整というパターンが増えてきた感
最近、世間をにぎわせている新型ウイルス騒動が腕時計の販売や修理にも影響を与えているようです。
当店では腕時計ベルトサイズ調整のご依頼が増えております。理由は店舗に行かずにネット通販が増えているからでしょう。
先日もピカピカの新品ロレックスを持ってご来店されたお客様から、ベルトサイズ調整修理のご依頼が入りました。
本当は都内のお店で購入予定だったようですが、今は遠出するのが怖い。人込みを避けたいとのこと。
そこで、群馬にいながら買えるネット通販に切り替えたとのこと。届いた腕時計はまだサイズ調整されていないため、地元の当店でサイズ調整させていただきました。
他にもセイコーやシチズンといった国内メーカー腕時計のベルトサイズ調整させていただきました。
さらに季節は3月。卒業や就職といった節目の時期です。
就職祝いで買ってもらった腕時計のサイズ調整や、父親から譲り受けたオメガ腕時計のサイズ調整なんて依頼もありました。
家にいながら修理依頼ができる「宅配便による修理受付」が増加中
通販による修理受付も増加中。遠方から修理依頼が入っております。ありがたいことです。
本日は、修理ができあがった腕時計5個をそれぞれのお客様の元へお送りしました。埼玉県・神奈川県にお住まいの方をはじめ、京都府や広島県にお住まいの方にも発送完了。
メール等で進捗状況やお振込みのご案内をするなど、受付からお渡しまで顔を合わせずに行うためになかなか気を使います。
(ブログ更新が止まりがちだった理由の一つでもあります。いや単なる言い訳ですネ)
いわゆる「うれしい悲鳴」です。群馬から遠く離れた方からも頼りにされるのは純粋に誇らしものです。これからも頑張っていきます。
宝石・メガネ・時計の
(株)福田時計店